教会は今年地域への関わりを深める試みとして、U姉親子を講師に迎えて「ハンドメイドクラブ」と「書の教室」を始めた。ハンドメイドクラブはオルガン奏楽者でもあるU姉の別な賜物(タレント)を垣間見る思いがする。手作りのカードや小物など、その作品は十分に商品化できるレベルの完成度であり、バザーに出品されたクリスマス・カードは完売となり、この時期追加をお願いしているほどである。これまで2回開催されたクラブの3回目以降の持ち方を考えなければと思っている。
もう一つの「書の教室」は順調に回を重ねている。5月からスタートしすでに7回目が開かれた。御近所の方がお二人参加されている。教会員も8名が登録している。10人の「生徒」が全員揃うことはないが、大体いつも6~8人が出席し、真剣な姿勢で筆を持ち半紙に向かう。我々夫婦が一番年下だから平均年齢はかなり高いのだが、生徒になり教えて頂くと言うことがとても新鮮で気持ちが良い。個人的には毛筆は説教の看板書きや、週報発送や手紙のあて名書きを筆ペンでしてきたことから、書は嫌いではない。しかし塾で先生に習ったのは小1の頃、実に50年以上前のことである。故にこれまで我流で書いてきた過ち、筆ペンではない毛筆の運びなど、反省と新たな学びが次々と出てくる。
教会が地域に開かれてあり、伝道礼拝やバザーだけでなく週日も活動していること。また防災と減災の観点から、地域の方との「共助」の在り方は大変重要であると思っている。御近所にどんな方々が住んでいるのか。教会との関係はどうなのか。匿名性の都会にあってこの坂町地区は御近所関係がまだ残されている。緊急時には互いに助け合わねばならないし、こちらも助けて頂くことが起こりえる。建物の補強などのハード面の対応や防災グッズの準備だけでなく、御近所との関係性の構築が不可欠で、これまでもそのための努力を払ってきたつもりだ。
そんな書の教室に御近所に住む就学前のH君が体験的に参加した。おばあちゃん同伴が条件であるが、1回目の体験教室は概ね良の感じで、本人も次回を約して帰って行った。彼が加わると平均年齢は一気に若返る。彼にも祖母の世代の人たちが真剣に書を習っているという雰囲気を味わうだけでも意味がある。新年はまさに書き初めとなる。
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