2014年6月26日木曜日

坂町坂だより NO.337



 既に何度も書いてきたことであるが、北支区には連合祈祷会があり、1月を除く年間11回、各教会を会場に提供して頂きながら祈りと交流の会を開催し続けている。内容は前半が礼拝で、信徒の方の証し、牧師の説教、賛美と祈り、その後30分の交流というパターンである。北支区は日本キリスト教団の信仰告白、及び「戦争責任告白」を指針として支区形成に励んでいる。社会的な問題への関心も高く、また取り組んでいる課題も多岐にわたる。その広がりと関わりの深さにいつも感心させられているが、しかし教会は何よりも祈りによって一つにされるという姿勢を重視し、立場の違いを超えて祈り合う連合祈祷会は40数年間途切れることなく続いてきた。11回の内2回は東支区との合同になり、東京教区内の二つの支区が協力して祈りの会を持っている。

 この会は遅くまで交通機関が動いている都会だからできる集会でもある。私は委員でもあり、皆勤ではないが精勤を心掛けている。月に一度他の牧師の説教が聴けること、他の教会の信徒の方の人生に触れられること、支区内諸教会を訪問できること等、自分自身を相対化するうえでとても大きなお恵みである。そして孤立しがちで、自己完結的になりやすい都会の教会にとっても大切なことと感じている。

 今月も趣のある立派な石造りの会堂・本郷中央教会を会場に、金曜日の夜に開催された。説教は目白教会のF牧師、立証がお隣の信濃町教会のM氏であった。M氏は満84歳、住まいは大泉学園町である。毎回杖を片手に参加されている。梅雨入りした東京は大雨と強風の夜となったが、M氏は信濃町教会が独自に取り組んでいる「支援特別委員会通信」を持参され、福島のいわき市から避難されているKさん親子を紹介した鋭く切実な文章を朗読され、今私たちの国で、この東京で何が起こり、何が進行しているのかを直視し耳を傾け続けるように、福島の子どもたちの未来への祈りに応えるようにと静かに強く訴えられた。

 それにしてもM氏のような高齢の方々がこれまでの教会を支えて来られたのだ。我が教会でも1時間半~2時間という遠方から通う90歳前後の方々がおられる。その真摯な姿勢こそ立派な証しであり、多くを学ばせて頂いている。健康が守られますようにと心から祈りたい。

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