立春寒波のために一度延期していた庭木の剪定作業。その間に大雪が2度も降り、それがまだ残っていたので再度延期を提案した。しかし作業を担って頂くA兄夫妻は実施を希望されたので、足場となる庭木の周囲の除雪を完全にして当日を迎えた。
ご夫妻は70歳前後であるが、植栽剪定のセミプロである。農大の生涯学習講座を受講し、世田谷区の小中学校などの庭木の剪定作業をボランティアで行う活動を続けている。ティームに分かれて分担して行うそうだが、かなりの高木も剪定されるという。昨年から教会の雑木や植栽、多磨霊園の教会墓地の植栽剪定の作業奉仕をお願いしている。教会員のA兄は音楽活動も熱心なご一家であるが、剪定現場での出で立ちはまさに職人そのもので、地下足袋、いのち綱、腰帯の道具類が大変様になっている。伸縮型の梯子、脚立を持参され、高所に登り、次々と枝や幹を切り落とす。下ではそれらを受けて、小枝類をより細かくして袋に収めてゆき、大きめの枝や幹は切り分けてまとめてゆく。
夫唱婦随ならぬ「婦唱夫随」の大変円満な関係に見えるが、その理由は先に夫人が植栽の講習を受けて卒業し一日の長があるとのこと。下からどの枝を切り、どうバランス良く治めるかを指示されながらの作業である。私たち夫婦もそれなりの格好しながら小枝を細かくし、まとめてゆく作業に精を出す。4人で午前中の3時間半みっちりと働いて、柿の木の高い部分、紫陽花の枯れ株、いちじくの幹や枝の7割を剪定した。実はいちじくには大スズメバチがやってくる。小さなお孫さんたちが家族で引越してきた隣家に近い部分はすべて切って頂いた。物干しから高枝鋏で収穫できる範囲を残して極めてスッキリした状態に。隣家にも、牧師の書斎にもこれまで以上に日が当たり明るくなるだろう。
延べ14時間の労働と作業分担により剪定は無事終了。快い達成感と和やかな昼食を共にした。結果70Lのゴミ袋6袋に小枝等が収まり、焚きつけになりそうなかなりの量の幹や枝が出た。6袋は翌日収集車に、幹や枝は近所のO家が喜んで引き取ってくれた。O家にはこの新宿にも関わらず立派な薪ストーブがある。時々使われるとのこと。まさに焚きつけにもなり、資源として無駄なく用いられることが大変有難い。
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