お隣のW教会のK先生とは親しくさせて頂いているが、K先生が色々な所に書かれるコラム、ショートメッセージ、書評などはいつも示唆に富み、心打つものが多い。その一つ、日本クリスチャン・アカデミーの機関誌「はなしあい」の巻頭言で、安倍首相の靖国参拝、集団的自衛権などの憂うべき事態を指摘した後、102歳の医師・日野原先生の朝日新聞の文章を引用している。孫引きも含めて引用させて頂く。
・・・ご自分の平和への願いを、将来の日本・世界をつくっていく子どもたちに伝えるため、10歳の子どもたちへの「いのちの授業」を大切に続けたいとのこと。・・「私のミッションは、彼らが柔らかい心を持った時代のうちに、平和の尊さを心に刻んでもらうことです。日本を戦争のできる国にしようとする政府の動きに、ハッキリ『NO』を言える勇気を持ってもらうことです。沖縄の米軍基地を容認することでもなく、日本が戦力を持つことでもない。外交による平和を実現してもらうことです。」・・・こうした願いが、自分の存命中に叶えられないとしても、平和を祈る子どもたちが世代を重ね、さらなる知性を獲得し、他者の命を重んじる地平を拓いてくれる、そのことを希望として、最後まで子どもたちに訴え、育てようと決意しておいでだとのこと。こうした一文に触れて、深く感動しました。・・・そう記されていた。
また4日の朝日新聞のインタビュー記事、「アベノミクスと隣人外交」と題した、元駐日カナダ大使:ジョセフ・キャロン氏の見解も素晴らしいと思った。キャロン氏は、出だしでは安倍首相の政策を評価しているが、靖国参拝や国家主義的な言動の矛盾を鋭く指摘。カナダと米国との関係と中国と日本との関係との共通性を提示したうえで、カナダの外交から学ぶべきを助言。見出しにもまとめられているが、「中国と対立しては経済復活ありえぬ、見極めて利用せよ」また「もはや島国ではない、国境は頭の中に、変えるべきは感性」との主旨で、島国意識や脱亜入欧意識からの脱却と、地政学的現実を認識し、若者の国際交流、アジアを重視した多言語習得の教育改革の必要性を具体的に提言している。
報告書が届いている北支区の第10回韓・日青少年合同修養会の地道な積み重ねこそ、これらの提言の射程にあることを思わされた。
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