昨年1月の成人式の日、北支区信徒大会の日は大変な大雪になった。その日は夕方からFさんたちの結婚式が千代田教会で予定されており、昼過ぎには信徒大会の会場・信濃町教会から戻ってきたが、都心部は大混乱が始まっていた。晴れ着の若い人たちがお祝い会などのホテルやパーティー会場に向かうだけでも大変難儀な状態になっていた。JRや私鉄も運休し始めており、さらに道路は大渋滞となっていた。
結婚式は遅れながらも無事に済んだが、ご家族だけの夕食会場のホテルにどのように移動するかが最大の課題になった。上智大学の裏のホテルまでどうしたら無事に辿りつけるか。記念撮影が終わるや否や司式者のガウンを脱ぎ、マリンブーツにダウンのジャンパーに着替え、毛糸の帽子を被り、被災地を何度も往復した愛車を大雪の中で準備し、直ちに運転手に変身。狭い坂町の道路に積もる雪をものともせず、4WD・スタッドレスタイヤ・雪用ワイパー装備の車でご家族をホテルまで無事にお届けした。裏道を使い、難儀している他の車よりもはるかにスムーズに往復できた。更にあの日は自宅から2時間近くかけて教会に来られ、彼らの結婚式に参列してくれたご高齢のO兄がいた。大雪の中とても帰れる状態ではないので教会にお泊まり頂だいた。幸い翌日の昼過ぎには、温かな陽光の力で雪は一気に融けだし、無事に戻って行かれた。
その記憶がまざまざとよみがえる程の大雪が降り続いている。都会がどれほど雪に弱いのかを改めて実感しているが、今年は13年振りという大雪警報が出されて、無理な外出を控えるようにとTVでも何度も繰り返している。ご高齢の方々には礼拝をお休み頂くように電話をしたところだ。もしも雪道で転倒されたりしたら、それこそ大変なことになる。皆さん快諾くださり、電話を喜んで頂いた。
それにしても岩手での冬の日々が思い出される。2月が一番寒くて、零下20度にも下がることがあった遠野では、3月の声が聞こえてくると、あともう少しと希望が膨らんだ。また3月には岩手沿岸部にこの時期の低気圧が北上して大雪を降らせる。北国はまだまだ寒い日が続く。仮設住宅の方々に、福島の避難している方々に、3度目の冬は長く春は遠いのだろう。早く3月の声を聞きたいものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿