先週に続いて雪の話題で恐縮だが、今週末も関東は大変な大雪になった。長女の住む甲府では記録的な1mもの積雪となったそうだ。駐車場の車が雪に沈んでいるメールを送ってきたが、東北地方と異なり除雪車などが十分ではないだろうから、慣れない除雪作業に苦労しているようだ。こちらでも金曜の午前中から降り出した雪はかなりの積雪となり、それが朝方には雨に変わった。屋根の雪も一気に落ちてきた。7時頃、玄関から道路までの除雪と側溝の浸透枡までの排水の目安をつけたところで作業を中断。雨脚が強くて、とても続けられなかった。
大雪に大雨、釜石に移って間もない頃の経験が蘇ってきた。全国的には1月中旬に持たれるカトリック・プロテスタントの一致祈祷週間がある。釜石では私の赴任後、カトリック・聖公会・教団の3教会が持ち回りで合同礼拝を守ることにした。ある年大雪が降り、続いて大雨となり道路はグズグズとした極めて歩きづらい状態に。更に今度は寒波が到来し、残った雪の山がほとんど氷の塊となってしまったことだ。
そこは流石に東京である。昼前に雨が止むと、ご近所の皆さんは通常のスコップや雪用のスコップなどを手に除雪作業に出てこられた。私は岩手から持参したスコップを使って、お隣やご近所の除雪のお手伝いを常としている。岩手では当たり前にしてきた。ご近所が助け合う。自分の所ばかりでなく高齢者や他の方々の所まで除雪する。坂町のこの一角にはそういう雰囲気が結構残っている。水を含んだ重たい雪に腰を痛めながら、朝から3回も着替えて除雪に励んだ。お隣やご近所の皆さんと様々な会話が生まれ、共に汗を流して助け合う関係が生まれる。作業の熱気に雪もどんどん融けてゆく。
この地域にとってそれはとても大事なことだと思う。というのはこの地域は新宿区の震災ハザードマップで総合危険度レベル4の地域だ。道路が狭く、古い木造住宅がまだ残っている。教会などは築60年以上だ。高齢者やお一人住まいの方々も多い。除雪の共同作業は、災害時助け合いのドリル・演習にもなろう。お互いを知り合う良い機会になる。そう思って励んでいる。2本ある雪用のスコップは7年目を迎えて、とうとう壊れてきた。新しいものに買い替える時期が来た。